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支部長あいさつ

支部長写真
東北支部長 仙台市立病院病理診断料 長沼 廣

 日本病理学会東北支部会は45年の歴史があり、多くの病理学者が切磋琢磨しながら、現在の支部会を作り上げてきました。若狭支部長、手塚支部長、澤井支部長、本山支部長、八木橋支部長の後を引継ぎ、一般病院の病院病理医の立場で東北支部のお世話をすることになりました。皆様よろしくお願いします。

 病理学は基礎学問として医療の発展を支えてきました。これまで病理学は基礎医学として認識されてきました。現在は、研究分野としての基礎病理学と臨床医学・診療の中での臨床病理学の両面から医学全般を支えています。重要な学問でありながら、病理を専攻する医師は少なく、今後病理学の発展および病理医育成には大学と市中病院との連携が必要不可欠です。病理への興味を失った医学生を病理医の道に引き込むのは至難の技です。それでも、病理医が生き生きと仕事をし、良質な医療の基礎を支える医師として誇りを持っていれば、眼を向けてくれるかもしれません。大学および病院に勤務する若手の病理医が元気でなければ、医学生に病理の魅力を伝えることはできません。現役の病理医がやりがいを感じて仕事が出来るような環境作りが大切だと思っています。

 近年、大学では若手医師の基礎研究離れが進んでいます。病院病理医にも基礎研究およびそのような思考は必須で、その力が日常の病理診断をより確かなものにします。支部総会では大学で頑張っている若手研究者と病理医に、自分の仕事をしっかりアピールする場を多く作りたいと考えています。彼らに研究に関する講演や発表をしてもらい、支部会員に刺激を与えて欲しいと期待しています。これからの病理医には、基礎的学問を修得し、その上で臨床現場でも実践できる力をつけてもらいたいと希望しています。

 東北地区では病院病理医の高齢化が全国の中でも目立って進んでいます。病理の世界を活性化するためには、若手医師を増やし、そのモチベーションや診断力の向上を促すことが必要です。そのために若手病理医のサポートシステム構築に取り組んでいます。若手病理医向けの「診断のポイント講習」が会員の協力を得て実現いたしました。また「若手病理医の会」も設立されました。さらに現役を引退した病理医にも活躍していただくため、「若手病理医育成講座」を「生涯教育講座」として継続します。支部会としては、まだまだ諸先輩の力をお借りしなければなりません。豊富な知識、経験を若手に伝え、診断力のブラッシュアップにお力添えをお願いいたします。若手、中堅、諸先輩方、それぞれが研鑽し合う活気ある支部総会の運営を目指していきます。

 厳しい医療情勢の中で病理全体を活性化するために私は多くを望まず、病理学を研鑽する皆様の勉強になる会を作っていきます。各支部で行われている様々なノウハウを参考にさせていただき、東北地方、更には全国的に病理医を増やせる時代になることを望んでおります。皆様のご協力をいただき、少しでもお役立てるよう努力して参ります。ご支援よろしくお願いいたします。